すべて海外製?東京2020オリンピックの花火に日本製のものは本当になかったのか
花火系散歩屋のおーわ(@mof_mof08)です。
東京2020オリンピックおよびパラリンピックの開会式・閉会式では国立競技場の上屋から花火を噴射する演出が見られました。
2021年8月21日に公開されたsmart FLASHに掲載された記事に、オリンピックの開会式で披露された花火はすべて海外製だったという旨の記述があり、ネット界隈を中心にちょっとした物議を醸し出すことに…。
で、実際のところ東京2020オリンピック・パラリンピックで披露された花火に日本製の花火はなかったのか…今回はいち花火ファンの視点からざっくりと考察していきたいと思います。
本当にすべて海外製?東京2020オリンピックの花火に日本製はゼロだったのか
さて、東京オリンピック・パラリンピックの花火は日本製の花火があったのか否かという点についてですが、おそらく日本製の花火は含まれていたのではないかと見ています。
その答えを探る手がかりとなりそうなのが以下の2点。
- オリンピック開会式当日の国内煙火店さんによるTwitterへの書き込み
- パラリンピック開会式の虹色花火
現時点で詳しい情報が出ていないためあくまでも個人的な推察になりますが、巷で言われているようにすべて海外製だったということはないんじゃないかなと思われます。
ポイント① オリンピック開会式当日の国内煙火店さんによるTwitterへの書き込み
日本製の花火があったことを示唆するものとして、東京2020オリンピックの開会式当日の2021年7月23日にあった響屋大曲煙火さん(秋田県大仙市)のTwitterアカウントによる書き込みが挙げられます。
遂に始まりました!
そして打ち上がりました!! https://t.co/uMppsPkZLz— 響屋大曲煙火株式会社 (@hibikiyahanabi) July 23, 2021
「打ち上がりました」という言葉から推測するに、響屋大曲煙火さんが東京2020オリンピック用の小型煙火を提供し、別の煙火店さんによって披露されたと読み取ることができます。
これだけだといささか根拠に乏しいですが、日本製の花火が披露されたという一つの手がかりになるかなと見ています。
ポイント② パラリンピック開会式の虹色の花火
二つ目のポイントとして挙げられるのが、2021年8月24日のパラリンピック開会式で披露された虹色の小型煙火。
実はこの配色の小型花火は日本国内の花火大会において過去に披露された実績があり、とりわけ齋木煙火本店さん(山梨県市川三郷町)が打ち上げを担当する大会で多く見られます。
以下の写真は過去に齋木煙火本店さんが打ち上げを担当した花火大会におけるワンシーンを捉えたものですが、地面付近の小型煙火に着目していただくとパラリンピックの開会式で披露されたものと配色がほぼ一致していることが見て取れます。
今のところ決定的な情報がないため断定はできませんが、日本製の花火があったという強力な手がかりになるんじゃないかと思っています。
まとめ
本記事では東京2020オリンピック・パラリンピックの開会式と閉会式で披露された花火に日本製のものはあるのかないのかという疑問について、いち花火ファンの視点で考察してみました。
おそらく日本製の花火は少なからず含まれていたと思われ、その手がかりとしては…
- オリンピック開会式の当日に国内煙火店さんから「打ち上がりました」という旨の書き込みがあった
- パラリンピック開会式において過去に日本国内の花火大会で披露された実績がある小型煙火とほぼ同じ配色の花火が披露されていた
といったところでしょうか。
あくまでも推察の域を抜けませんが、東京2020オリンピック・パラリンピックで消費された花火の産地について気になっている方の参考になれば幸いです。(より正確な情報が出た暁には本ブログでも取り上げたいと思います)
最後までご覧いただき、ありがとうございますm(__)m