花火写真の撮影にフラッシュって意味あるの?むしろ逆効果な理由を解説
花火系散歩屋のおーわ(@mof_mof08)です。
暗い場所での撮影においてフラッシュ(ストロボ)が役立つ場合があります。
花火大会も夜間に行われるがゆえ、フラッシュを使えば綺麗に撮れるのでは?と思われがちですが、実は意味がないばかりかかえって逆効果になる可能性があります。
いったいどういうことなのか…今回はそのあたりを詳しく紐解いてまいります。
花火撮影にフラッシュ(ストロボ)は意味あるの?
結論から申し上げると、花火撮影においてフラッシュはほとんど効果が得られないのが実情です。
花火大会は安全を考慮し、観覧席から花火の打ち上げ場所まである程度の距離が確保されています。
開催される都道府県や打ち上げる号数によって異なりますが、打ち上げ場所から観覧席までは最短で100〜500m程度の距離が確保されています。
一方でフラッシュが届く範囲はスマホやデジタルカメラ内蔵のものでおおよそ0.5〜1m程度、より発光量が多い一眼カメラ用のクリップオンストロボでも十数m程度が関の山です。
絞りF8.0、ISO100でガイドナンバー50のフラッシュ(かなり光量の大きい上位製品)を使った場合、効果が得られるのは理論上6.25mまでとなります。
とどのつまり、花火撮影をするにあたってはフラッシュを焚いたところで花火を照らすような効果は皆無なのです。
花火撮影のフラッシュ(ストロボ)はむしろ逆効果
それどころか、花火撮影におけるフラッシュは逆効果になりかねません。
早い話が、フラッシュの光が観覧客の妨げになるのです。
花火を最大限に楽しむにあたっては周辺に光が少ない状態が好まれ、多くの会場では打ち上げ中に照明を落とすといった配慮がなされます。
いわば、映画館のようなものだと考えていただくと分かりやすいかなと思います。
で、そんな暗転した場所で突然フラッシュを焚かれるとどうなるか…おそらく強烈なまぶしさによって花火鑑賞が妨げられ、場合によってはトラブルの火種になる可能性もあります。
無用なトラブルを避けるためにも、特に花火大会が開催されている最中はフラッシュは焚かないよう配慮しましょう。
まとめ
本記事では花火撮影においてフラッシュの使用を避けるべき理由について紹介してまいりました。
その理由を改めてまとめると以下の通りとなります。
- 花火の撮影に効果がない
- 観覧する人の妨げになる
花火のように撮影者からの距離が離れている被写体にはフラッシュによる効果がないだけでなく、強烈な光によって鑑賞の妨げにもつながってしまいます。
お互いが気持ちよく楽しめるよう、少なくとも花火が打ち上がっている間はフラッシュの使用は控えるようにしましょう。
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