花火写真の撮り方講座〜第5章 構図の考え方〜
花火系散歩屋のおーわ(@mof_mof08)です。
花火の写真を撮影するにあたって必要になる知識やテクニックについて、全9章の講座形式で紹介していく本シリーズ。
第5章では花火写真における構図の決め方(考え方)について解説していきます。
何かと悩ましい花火写真の構図ですが、下記で紹介する2つのポイントを踏まえながら考えると決めやすくなります。
花火写真における構図の考え方
花火写真の構図を決めるにあたっては、ざっくり以下の2点が鍵となります。
- 構図全体における花火の比率
- 花火の縦横比
どのような構図を取るかによって写真を見る側に与える印象が大きく変わってきますので、写真を通じて伝えたいことを踏まえながらしっかりと決めていきたいところです。
構図全体における花火の比率
まずは写真の構図全体における花火の比率ですが、以下を基準に考えていくと良いでしょう。
- 花火がメインの場合:花火の比率を大きくする
- 花火以外がメインの場合:花火の比率を小さくする
花火をメインの被写体に吸える場合は、構図全体における花火の比率を大きくするとスケール感が伝わりやすくなります。
構図全体を花火で占めるのも良いですが、観客席などの副題を据えると大会の雰囲気をより伝えやすくなります。
一方で花火以外(夜景など)をメインに据える場合は、花火は添えるぐらいの感覚で考えるとよろしいかと思います。
正解はありませんが、花火写真の撮り方講座〜第1章 撮影における基本を知ろう〜で述べた花火写真において基本かつ究極の目的となる「伝えること」をベースに調整していきましょう。
花火の縦横比
続いてポイントとなるのが花火の縦横比。
たいていの場合、花火写真における構図は縦もしくは横の二択になってきますが、花火をメインの被写体に据える場合においては、以下を基準に考えるとその特徴がより伝わりやすくなります。
- 花火の高さが幅よりも大きい場合:縦構図
- 花火の幅が高さより大きい場合:横構図
縦構図と横構図のどちらを取るかについては、撮影する花火大会の特徴を考慮した上で決めていきましょう。
花火大会によっては縦構図が適したシーンと横構図が適したシーンの両方が登場する場合があります。
カメラを2台以上用意できる場合は、縦構図と横構図の両方を収めるのも一つの手です。(花火写真の撮影にあまり慣れていない方にはあまりオススメしません)
まとめ
本記事では花火写真における構図の考え方について紹介してまいりました。
改めてポイントをまとめると以下の通りとなります。
- 写真全体における花火の比率は花火が主題になるか否かで考える
- 縦構図にするか横構図にするかは打ち上がる花火の縦横比で考える
構図についての画一的な正解はありませんが、花火写真を通じて伝えたいことを軸に検討すると決めやすいかと思います。
第6章では基本的な機材のセッティング方法について解説いたします。
>> 花火写真の撮り方講座〜第6章 機材をセッティングしよう〜